日帰り登山におすすめ!スープジャーで青空ランチ

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冷やし中華で青空ランチ

登山やハイキングのお弁当、いつも何を持って行っていますか?
筆者は、ハイキングにスープジャーを持って行くようになって、クッカーやストーブを使うことがめっきり減りました。登山やハイキングにどんな食料を持って行くかは、いつどこへ誰とどんな山行をするかで変わってきますから常にこれが正解というものはありません。山の楽しみ方に合わせて色々と工夫したいものです。

登山におけるスープジャーのメリット

日帰り山行がメインの筆者はスープジャーをよく使っています。最近は暑くなってきましたが、スープジャーは保冷もできるため夏場も含めて年中使っています。今回は登山やハイキングにおけるスープジャーのメリットを考えてみたいと思います。

スープジャーは重い?

以前はハイキングのお弁当にスープジャーを持って行くのはちょっと重いよなと思っていましたが、よくよく考えてみると筆者の山行スタイルに結構合っていて、現在はTHERMOSの0.4LサイズとZOJIRUSHIの0.3Lを愛用しています。THERMOSは本体重量311g、ZOJIRUSHIの方は293gです。

THERMOS(0.4L)とZOJIRUSHI(0.3L)

THERMOS(0.4L)とZOJIRUSHI(0.3L)

筆者はクッカーにバーナーと五徳がセットになっているJETBOILのZIPも愛用していますが、こちらはクッカーにガスカートリッジとスタビライザー、五徳を入れるとセットで585gになります。コンパクトに炊飯用具一式を持ち運べるため、携行性は気に入っています。スープジャーとこのJETBOILを比べてみましょう。

JETBOIL ZIP

JETBOIL ZIP

スープジャーとJETBOIL

スープジャーとJETBOIL

THERMOS
0.4L
ZOJIRUSHI
0.3L
JETBOIL
ZIP
重量(g) 311 293 *585

*JETBOILはガスカートリッジ194g込み

スープジャーの場合は、中に食材を詰めると総重量が400g~300g程度増えます。一方、JETBOILの場合は、作るメニューと調理に必要な水の量にもよりますが、やはり500g前後は増えるでしょう。こうして比べてみるとスープジャーのお弁当は、決して重たいものではないのではないでしょうか。

スープジャーランチは早い、旨い、安い!

登山やハイキングにおけるスープジャーの良いところの2つ目は何と言っても山中ですぐに食べられることです。ザックから取り出して蓋を開ければすぐに食べられます。後片付けも簡単です。時間がかからない分、歩行時間にも余裕が生まれます。そして旨い!冬は体が温まる熱いスープ系メニューを中心に、夏は冷え冷えのデザートや冷やし中華なんかも楽しめます。さらに加えて、安あがりです。家で自炊して詰めて行きますから、冷蔵庫の中に残っている食材を使えば作れますし、費用は大してかかりません。

天候を選ばないということ

山中でスープジャーランチを食べるのには天候を選ばないという点も良いところです。強風に吹かれてクッカーで調理をすることができないなんてこともないし、雨が降っていても何とか口にすることはできて、火を使う食事に比べればうんと手軽に食べることができます。

山中で余分なごみが出ない

山行に出かける途中で、市販のおにぎりやパンなどを買うとポリ袋など余分なごみが出ます。又、カップ麺やラーメンなどの食事では残り汁を山中に棄てるわけにもいかず、無理して食べたりすることになります。その点、スープジャーのお弁当は余分なごみが出ません。2回に分けて食べることもできるし、スープや汁が余っても、そのまま蓋をして持ち帰ることもできます。山に余分なものを持ち込まず、環境や自然に対して優しく触れ合えます。

スープジャーのデメリットは?

では登山におけるスープジャーのデメリットはないでしょうか。いくつか制約と注意しなければならない点はありそうです。

作るのがめんどう?

山にスープジャーのお弁当を持って行くにあたりデメリットになりそうなのが、作る手間でしょうか。朝早く自宅を出発して現地に出かけたいのにお弁当を作っている時間がもったいないという場合も多いかもしれません。

一日の行動時間をどう見積もっているのか、余裕のないときは選択から外せば良いし、逆にゆっくり出発しても大丈夫なら手の込んだものを作るというのもありでしょう。筆者は料理はからきしできませんが、山の食事に市販のおにぎりやパンなどを買うことはせず、自分で準備して行くようにしています。

スープ弁当のレシピ本なんかも参考になりますね。たとえレシピ通りにできなくても、あるいは少しばかり手を抜いても山で食べると何でも美味しくなるから不思議です。

日帰り山行に限られる

お弁当をスープジャーに詰めて行くことができるのは、たいてい日帰り山行に限られます。中身を食べてしまえば容器は荷物になりますので泊まりで行く山行には適していません。しかしこれはデメリットというよりは山行スタイルにより選択が制約されるだけの話ですね。深夜早朝に出発するような山行の場合も選択できる余地が少なくなります。一般に保温時間が長くなるほど食中毒の危険性が高まったり、おいしさをキープできなくなったりします。山中のどこでいつ頃食べる予定か、作ってから何時間後になるのか計算しておくことが必要です。

【まとめ】日帰り青空ランチにぴったり!保温も保冷も

一昔前までは、職場にすらお昼のお弁当にスープジャーを持ってくる人などいませんでした。現在では容量もデザインも様々なものが出回っており、スープジャーの登場はアウトドアで食べるお弁当の楽しみ方も広げてくれました。保温も保冷もできるスープジャーは、寒いときには暖かいものを、暑いときには冷たいものを食べることができて登山やハイキングでのゆとりを与えてくれます。

アウトドアで食べるお弁当はハイキングの大きな楽しみの一つです。お弁当には行動中のエネルギー補給という本来の目的に加え、それ自体を楽しむという目的があります。晴天下、開放感いっぱいのアウトドアで食べるお弁当は別に高価なものでなくても本当においしくて、お腹だけでなく心まで満たしてくれます。

日帰りハイキングに好適でとっても豊かな気持ちにさせてくれるスープジャー。上手に使って青空ランチを楽しみたいものです。

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