豊橋自然歩道で座談山と東山を展望ハイキング

座談山より浜名湖を望む 愛知の山、自然
座談山より浜名湖を望む

豊橋自然歩道は、豊橋市の東部に連なる弓張山地の中に整備されている自然歩道でルート中には神石山や座談山など眺望を楽しめる低山が連なっている。また山麓からは本線の豊橋自然歩道に接合する支線の自然歩道がいくつもあり、様々なルートから本線縦走路にアプローチすることができる。中でも岩崎自然歩道からのコースは、東海のミニ尾瀬とも呼ばれる葦毛湿原の貴重な自然に触れつつ、豊橋自然歩道に出てからは素晴らしい展望が開ける座談山や東山(松明峠)へとハイキングを楽しむことができる。

この記事では、葦毛湿原を起点に二川TV中継所を経由して座談山に登り、景色を楽しんだのちは豊橋自然歩道を引き返し東山(松明峠)を往復して葦毛湿原に戻るハイキングコースをご紹介する。

ハイキングコース(参考タイム):第一駐車場(20)→葦毛湿原(25)→一息峠(15)→階段上岩崎自然歩道・豊橋自然歩道分岐(15)→座談山(15)→階段上岩崎自然歩道・豊橋自然歩道分岐(65)→東山(65)→一息峠(20)→葦毛湿原(20)→第一駐車場

*参考タイムは登山初級者が無理なく歩けるスピードで想定し、休憩時間は含んでいない。

梅雨の葦毛湿原

梅雨の葦毛湿原

岩崎自然歩道・豊橋自然歩道で座談山へ

葦毛湿原から岩崎自然歩道を辿って豊橋自然歩道へと上がり座談山に至るルートについては、こちらの記事で紹介しているのでご参照ください。

葦毛湿原から展望の座談山、神石山
湿原ファン必見!葦毛湿原に春が来た。この記事では展望の座談山と神石山ハイキングルートの最新情報と合わせてご紹介しています。体力に合わせてルート、所要時間をアレンジできます。さあ、展望の青空ランチハイキングにでかけてみよう。

豊橋自然歩道で東山(松明峠)へ

豊橋自然歩道は座談山から先へ北上すれば、神石山を経て浜松市の三ヶ日町平山の境にある中山峠へと続く展望の自然歩道だ。今回は座談山で折り返し、豊橋自然歩道を西進して南の末端である東山(松明峠)を目指す。こちらも太平洋方面の展望に加え、三河湾方面の展望も開けてすばらしい景色を楽しむことができる。豊橋自然歩道の全体図は豊橋市ホームページのガイドブックが参考になる。

岩崎自然歩道・豊橋自然歩道分岐を二川方面へ

一息峠からの岩崎自然歩道は写真階段下の分岐で「船形山のコル(巻き道)」方面の道を左へ分け、右手の擬木の階段を上りきると豊橋自然歩道本線に合流している。

階段下分岐(東山へは右手の擬木階段を上りきり二川方面へ向かう)

階段下分岐(東山へは右手の擬木階段を上りきり二川方面へ向かう)

階段を上りきると枝が暴れたヒノキが一本立っており、左が二川TV中継所を経由して座談山、右が二川方面となる豊橋自然歩道本線である。東山へ行くには座談山からこの分岐まで戻り、二川方面へと向かう。

二川TV中継所・二川方面分岐

二川TV中継所・二川方面分岐

豊橋自然歩道本線道標を辿る

豊橋自然歩道上にはナンバーを付記した道標が要所に設置されている。前出の分岐から鉄塔下を過ぎて鞍部に下ると風越峠に到着し「ホ52」の道標が立っている。帰路に東山から折り返して葦毛湿原に下る際には、ここで一息峠へ続く道に入る。道標の隣にぐらついた木の板の道標がもう一つあるので方角を確認しておこう。

ホ52道標

ホ52道標

「ホ54」から「ホ55」の間に展望の休憩スポット

自然歩道は「ホ53」の道標を越えた辺りから、ところどころで景色の良い展望スポットが現れる。「ホ54」の道標を過ぎると尾根上に出て一気に展望が開ける。三河湾から豊川方面、湖西方面ともに眺望が効きながめのよいところだ。

尾根上に上がると展望が開ける

尾根上に上がると展望が開ける

再び樹林帯に入り先へ進むと、自然歩道から支線が枝分かれするが道標を順番に辿ってゆけば東山に到着する。

東山(松明峠)258m

東山は豊橋自然歩道の南部末端に位置し、山麓からは東山自然歩道と二川自然歩道の二本の支線が上がってきている。山といっても開けた草地の広場になっていて、二川方面の眺望が効く。草地の隅に丸太をベンチ状に配してあるが、お昼休憩するには少し使いづらいだろう。

東山(松明峠)

東山(松明峠)

一息峠経由で葦毛湿原へ下山

東山から豊橋自然歩道を「ホ52」の道標がある風越峠まで戻る。風越峠で東山を背にすると、左手に一息峠へ下る道が分岐している。ロープの間を進み、松葉が堆積する小径を15分ほど歩けば一息峠に到着する。

「ホ52」道標前から左へ一息峠へと下る

「ホ52」道標前から左へ一息峠へと下る

一息峠からは、往路を戻る。葦毛湿原上部の四の沢手前に道標が一つあり、一の沢方面と四の沢方面の分岐点になっている。どちらからでも葦毛湿原に下りることができるので、登りとは別のルートで下ってみてもよいだろう。

葦毛湿原へ下る分岐

葦毛湿原へ下る分岐

今どきの季節にでかけるなら持って行きたいアイテム

梅雨から初夏の低山は高温多湿の中の登山となるため、色々と工夫や準備をしてできるだけ快適に登りたい。この季節に葦毛湿原から座談山、東山へでかける際のご参考に今回筆者が持参した装備と現地の状況をご紹介します。

折りたたみ傘

今回は使用しませんでしたが、レインウェア上下に加えて持参しています。折りたたみ傘はレインウェアより使い勝手の良いときも多く、大抵の山行で持参しています。日傘代わりにもなり重宝します。尚、梅雨時の葦毛湿原は日が照ると既にかなり暑いです。

水筒(お茶・水)

冷たいお茶を0.75L持参。下山後で200ccぐらい余りましたが常に十分な量を持って行くようにしています。この時期は入る山域や歩行時間の長い山行によってはプラス0.5Lの水をポリタンクに入れて持って行くようにしています。尚、いつも下山後の手洗い用に水をポリタンクに入れて持って行き車に残置してあります。下山口に水場が無いとき用ですので大抵は使いません。

防虫、虫刺され対策

葦毛湿原に出かける際は、虫除け対策が必須です。今回、湿原や座談山、東山の山中を含めてそれほどヤブ蚊やブヨなどは気になりませんでしたが、首筋を1カ所虫に刺されました。自宅を出発する前に足元と腕、顔、首筋には防虫スプレーをかけてきています。また葦毛湿原の駐車場に到着後、ヒル忌避剤を足元にスプレーしてから歩きました。東山周辺はブヨが少し出ています。苦手な人は防虫対策をしっかりして行った方がよいです。筆者は防虫ネット内蔵の虫除けハットを愛用しています。ネット単体で持参するより荷物にならずおすすめです。ネットを使用するほどではありませんでしたが、できるだけ肌の露出の少ない服装が無難です。

救急セット

救急セットは工夫のし甲斐がある必携装備です。山岳会などで医療担当とかになると、随分とたくさんの種類や分量を持って行ったものですが個人装備としての救急セットは、平時にできるだけコンパクトになるようにいろいろと工夫してみると楽しいですね。筆者は防水の小袋に詰めてザックの天袋に収納し、いつでもすぐに取り出せるようにしています。今回はかゆみ止めを使いました。持ってて良かった装備です。

ビニールシート

腰を下ろすのに使います。60cm四方の小さなシートですが、折りたたんでいつもザックの背に忍ばせてあります。濡れたベンチや草場や地面など、どこでもぱっと広げれば快適に座れて落ち着きます。小さなことですが、気持ちと行動に余裕がでるのでいつも持ち歩いています。今回も東山で使おうと思ってザックに手を入れたらアレッ?入っていませんでした。前回遊びに行ったときに使った別のザックの中に入れたままでした。反省です。

管理人山行日 2024年6月27日
葦毛湿原第一駐車場発 8:20
葦毛湿原第一駐車場戻り 14:20

 

 

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