【鳳来湖上臈岩】奥三河を探訪する絶景の岩峰周遊ハイキング

間の上臈から望む上臈岩 愛知の山、自然
間の上臈から望む上臈岩

上臈岩は鳳来湖の西岸に垂直に立ち上がっている絶壁の岩峰群で湖面からの高さは200mほどもある。

岩峰に登れば奥三河の主峰三ツ瀬明神山を望み、眼下には宇連ダムや鳳来湖を見下ろす絶景が広がる。

気軽なハイキングコースとして紹介されているわけではないが、現在ではたくさんの登山記録やすぐれたコース情報が公開されていて現地の要所にはコース案内やルート図も掲示されている。

ルートを上道の岩峰周遊に絞って、事前に十分なルート研究と準備を怠らずに出かけるならば安全に絶景のハイキングを楽しむことができる。

モリトピア愛知から百畳岩尾根ルートでアプローチ

上臈岩へは愛知県民の森のハイキングコースである北尾根や東尾根、シュートン沢などを経由していろいろなルート設定が可能だが、今の時期は紅葉には遅く、花の時期にはまだ早い。

山行の主目的を奥三河の景観や上臈岩からの見晴らしをゆっくりと味わうことにするならアプローチと下山に要する時間はできるだけ短くしたい。

であれば、登りは百畳岩での展望も期待して赤木沢から入って途中で百畳岩尾根に取り付き、東尾根に上がって上臈岩へアプローチするルートが選択肢になる。

上臈岩からの帰りはシュートン沢経由で下山してくれば大津谷林道まではあっという間だ。

帰りにはモリトピア手前の雨樋や風穴などの見どころに立ち寄ってくる時間も十分とれる。

新春初登り 上臈岩上部周遊の記録

モリトピア愛知から赤木沢経由で百畳岩へ

モリトピア愛知の駐車場に午前6時53分に到着。

既に5台駐車している。

県民の森の開門時間は午前7時だがいつも早めに入門ゲートを開けてくれていてありがたい。

トイレを済ませ、足首、膝、股関節、腰、肩、首と入念に準備体操をして7時10分に出発。

今日の日没は16時52分だから16時に下山しても手持ち時間は9時間近くある。

上臈岩をたっぷり周遊できそうだ。

Bキャンプ場脇から大津谷林道に入り赤木沢入口を目指す。

色々な樹木に付けられたネームプレートを確認しながら林道を30分ほど歩き木材生産展示林を過ぎると赤木沢入口だ。

「赤木沢・東尾根方面→」の道標で林道と別れ登山道に入る。

赤木沢・東尾根方面道標

赤木沢・東尾根方面道標

15分ほど登って「←シュートン沢方面」の道標がある分岐で左に折れると木橋で枯れ沢を渡りシダの茂る山腹の急登となる。

さらに15分ほど詰め上がると鳳来寺山が顔を覗かせるようになり注意看板のある分岐で百畳岩尾根からの細い道が合流する。

百畳岩尾根道へ右折する

百畳岩尾根道へ右折する

尾根道に入り㉓防火水槽を過ぎ百畳岩に到着。

百畳岩周辺の尾根幅は広く、鳳来寺山、宇連山の展望も効く。

ここを目的地にしてゆっくりしても良いくらいだ。

百畳岩尾根から望む鳳来寺山

百畳岩尾根から望む鳳来寺山

タイム:

モリトピア愛知7:10→赤木沢・東尾根方面道標7:43→百畳岩尾根分岐8:15→百畳岩8:20

東尾根から馬の背へ

百畳岩の尾根道を東進して樹林帯に入ると10分ほどで東尾根に上がる。

ここで左折して急なガレ場を下って北へと進む。

トレールランニングの二人組にあっという間に追い越される。

15分ほどで⑩防火水槽を通過すると「←北尾根・東尾根→」の白い道標が現れ、その先へ一段下ったところで右手に分かれている小径が上臈岩への入口になっている。

上臈路入口(右へ)

上臈路入口(右へ)

入口から3分ほど歩くと第一展望所となり東側に鳳来湖が見えだした。

さらに北進すると岩場になって進路をふさがれるが、左はトラロープ伝いの巻き道、右は鎖が張られたトラバースルートになっていてどちらからでも通過できる。

岩場をやり過ごし「大曲」で直角に東へ曲がり、しばらく下れば第二展望所となり北側眼下に鳳来湖が望める。

さらに80mほどで馬の背に到着し北に三ツ瀬明神山、南東には城山や富幕山なども見渡せるようになる。

馬の背

馬の背

この先からいよいよ上臈岩の周遊ルートとなるため馬の背で一息入れながら地図を再確認する。

タイム:

百畳岩8:28→東尾根分岐8:40→「←北尾根・東尾根→」道標9:01→第一展望9:08→大曲9:23→第二展望9:32→馬の背9:35

馬の背Y字分岐から左回りで上臈岩岩峰を周遊

上臈岩をめぐるルートについては岳香氏による案内図が秀逸だ。

案内図は現地の要所要所に掲げられておりネットでも参照できるので初見の場合は事前に十分ルート研究をしてからでかけたい。

予備知識なしに現地へでかけるとせっかくの案内図を見ても複雑すぎてどこをどう歩いて良いのか分からないであろうし道迷いや危険な目に遭う確率が高まってしまう。

今回は馬の背のすぐ東で枝分かれするY字分岐で右手方向の南方へ進みバイパス南口に出たら南部の岩峰群を周遊後南口に戻り、バイパスで上臈谷を経由して北口へ移動し中の上臈と北部の岩峰群を歩く計画だ。

馬の背Y字分岐の現地案内図より

馬の背Y字分岐の現地案内図より

お嬢の腰掛松と裂石

始めにY字分岐からバイパス南口へ出て右折しその先の分岐を直進して奥の上臈の腰掛松と裂け石を訪れる。

断崖上に出ると正面と眼下の絶景に目を奪われるが足元右手のトラロープ脇で断崖の隙間が口を開けているので要注意である。

奥の上臈裂石

奥の上臈裂石

裏の上臈

裂石から十字路分岐に戻り右折して奥の上臈回廊から裏の上臈へと回る。

裏の上臈は足元は傾斜しているが平らな岩盤になっていて断崖上から鳳来湖の絶景を楽しめる。

右手奥に宇連ダム、正面対岸におむすび岩、左手奥には三ツ瀬明神山も遠望できる奥三河でも一級の景色が広がる。

裏の上臈から鳳来湖を見下ろす

裏の上臈から鳳来湖を見下ろす

上臈岩

裏の上臈からわずかに北へ上がるとY字分岐から伸びる上道に合流しここで右折すると上臈岩に出る。

右手には今通過してきた裏の上臈の絶壁が見える。

上臈岩から裏の上臈の絶壁を望む

上臈岩から裏の上臈の絶壁を望む

鳳来湖に向かって断崖のさらに先へとロープと鎖が張られた斜面を降りることができる。

隣の岩峰、間の上臈や中の上臈が間近に迫り、三ツ瀬明神山も少し近づいて見える。

上臈岩

上臈岩

上臈岩の鎖場斜面を登り返して上道を真っ直ぐバイパス南口まで戻る。

南口で右折してバイパスに入り50mほど歩いた先の分岐で右折して間の上臈を往復する。

間の上臈

間の上臈からは先ほど立っていた上臈岩の断崖の先端部と断崖へ下りる鎖場を真横から見わたすことができてスリリングな眺めを楽しめる。

間の上臈から上臈岩を望む

間の上臈から上臈岩を望む

上臈谷キス岩

バイパス道に戻り荒れた谷筋まで下りるとルートはくさび形に東へと曲がっている。

東へわずかに進んでバイパス道から外れて右手奥に見える岩場へと下ると左側の岸壁にキス岩の横顔が浮かび上がる。

なかなかそれらしく見えて絶妙な自然の造形になっている。

上臈谷キス岩

上臈谷キス岩

バイパス道に戻ってさらに東へ進みバイパス北口を目指す。

北口のT字路で右折して十字分岐を直進すれば中の上臈に到着する。

中の上臈

中の上臈

中の上臈で青空ランチ

中の上臈は二段のテラスになっていて腰を下ろすスペースが広くお昼にするには最適だ。

まだ正月休みの人は多いはずだが今日は誰もいない。

天空レストランの特等席で景色を眺めながらゆっくりと青空ランチにする。

風は少し冷たいが朝出かける直前にスープジャーに詰めてきたトマトスープは十分熱い。

大展望のテラスで簡素なおにぎりとスープが贅沢すぎる昼食になった。

中の上臈からはトトロ顔の鳳来湖とペンギン岩を写真におさめ北部の岩峰周遊を開始する。

ペンギン岩はくちばしといい、白いお腹といいちょっと太り気味の愛らしい風貌を見せてくれる。

ペンギン岩

ペンギン岩

兜岩と下の上臈

中の上臈からバイパス北口へ戻りさらに馬の背方面へ西進すると50mほどで分岐になる。

ここを右折すると兜岩へ下りる道があるはずだが通り越してしまい下の上臈へ出てしまった。

分岐へ登り返してもう一度分かれ道を探してみるがやはり見当たらない。

太い倒木があったあたりで細道が隠されたか、もう少し手前から東へ分岐する道があったかもしれない。

北部の岩峰をめぐるルートはあまり歩かれていないようで道も少し歩きづらい。

兜岩は次回のお楽しみにして下の上臈の断崖に上がる。

下の上臈

下の上臈

足場は広く三ツ瀬明神山がさらに近づき鳳来湖の眺めが相変わらずすばらしい。

下の上臈からの展望

下の上臈からの展望

外の上臈から飛石回廊と亀顔石周遊

下の上臈から分岐まで戻り右折してトラロープ伝いに山腹を西進する。

次の分岐で右手、北へと下ると外の上臈へ出る。

外の上臈

外の上臈

外の上臈から踵を返し右手へ回り込むと小飛石、中飛石、大飛石と続く飛石回廊になっている。

大飛石に出ると大岩にカエルがちょこなんと乗ったような亀顔石が見える。

大飛石から亀顔石を望む

大飛石から亀顔石を望む

大飛石から南へ登り返した先の分岐で右折して山腹を西進する。

次の十字分岐で再度右折してもう一度北へ下ると亀顔石に出る。

亀顔石

亀顔石

亀顔石から十字分岐に戻りさらに直進して急な斜面を登れば馬の背分岐で枝分かれしている北側の上道に出る。

これで一通り南部と北部の岩峰群の上部を周遊してきた。

馬の背に戻って小休止である。

タイム:

馬の背9:45→裂け石10:00→裏の上臈10:10→上臈岩10:17→間の上臈10:30→キス岩10:45→中の上臈10:57~11:28→下の上臈11:40~11:58→外の上臈12:05→亀顔石12:20→馬の背12:32

シュートン沢から下山、雨樋と風穴を散策

帰路は馬の背から北尾根と東尾根の境界に戻り、北尾根を西進してシュートン沢分岐まで下る。

分岐には「←西尾根・南尾根方面 東尾根方面→」、「↙明治百年記念広場」の道標が立つ。

シュートン沢分岐道標

シュートン沢分岐道標

記念広場方面へ急な斜面を下る。

手すりのある階段と木橋を過ぎると平坦路となり大津谷林道に出合う。

まだ午後2時前。

新春の初登りなのでもう少しゆっくりと上臈岩に滞在していれば良かった。

モリトピアに向かって林道を戻り第一キャンプファイヤー場横から木和田林道に入って悠久の歴史の産物である雨樋と風穴を見学して帰ることにする。

雨樋

雨樋

風穴の入口は現在立ち入り禁止になっている。

顔を近づけるとわずかに風の流れを感じるが外気温も低いため冷風のありがたさは感じない。

汗をかく時期になったらまたここに来ることにしよう。

風穴

風穴

林道に戻り不動滝を眺めてから帰路についた。

今年も一年安全に登山ができますように。

不動滝

不動滝

タイム:

馬の背発12:37→シュートン沢分岐13:15→大津谷林道出合13:48→風穴14:25~14:44→モリトピア愛知15:02

山行日:2025年1月5日

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